0year's birthday



出産の記録(自分自身の記録として)
手術の日当日。
いろんな人が病室を訪れ質問されたり説明されたりでばたばたあわただしく過ぎる。
手術中かけたい曲があればかけれますと突然言われ、家を出る直前のオットにtel。
「アマゾンからCDきてる?」と聞くと「さっききた。」とのこと。
届きたてほやほやの「BUTTERFLY」を持ってきてもらうことに。
手術中先生の気が散ったりしないかなとか変なこと色々考えたけど、たぶん最後の出産になるし自分のしたいようにしようと思って持ってきてもらった。


手術室までは歩いて普通に雑談しながら今から手術と思えない感じで入った。
入ると産科のいつもの先生とか麻酔の先生とか看護師さんとか色々いて円陣みたいなの組んで、「今からAsaさんの手術を始めます。辺縁前置胎盤による反復帝王切開です。よろしくお願いします。」みたいなことを産科の先生が言って手術室へ入った。


手術台にのったらあっという間にてきぱき痛み止めの注射と麻酔を腰に打たれる。
前回緊張しすぎて肩が痛くなったことを言っていたので肩が痛くないかとか終始気にかけてもらった。
もう手順はわかってるはずなのに麻酔が効いていざ手術となるとやっぱり怖くなってきて、自然に涙がでてきた。
泣いてるなんてすごく恥ずかしいと思いながら曲がかかりだすとますます涙が出てきて、最初の「CHASE」ではちゃかちゃかして先生気が散らないかしらと思っていたのに、「XXX」ではもはや怖いからなのか曲がよすぎて感動して泣いているのかわからなくなった。
途中ちょっと我慢してねと言われお腹をごそごそぐぐぐっと強く揺さぶられるのを感じる。もう赤ちゃんでたの?と思ったら違った。このとき私の内蔵を出してお腹の上に出していたらしい。
GOOD LUCK MY WAY」にきてなじみの曲にやっと落ち着きだす私。
「BLESS」で出てきたわが子。なんてタイミング!とまた感動して泣く。
「生まれましたよー。」と言われてすぐ泣き声が聞こえなかったからちょっと心配したけど大丈夫だった。
長男のときはほんとに一瞬しか見れなかったけど、今回は少しの間胸に乗せてもらった。
生まれたばかりの赤ちゃんってこんななの?ってびっくりした。赤ちゃんじゃなくて白い・・・と思ったら胎脂がついていたかららしい。週数が早い赤ちゃんほどたくさんついてるらしい。


前回はこの後の時間が地獄のように長くしんどかったけど、今回はすぐ横の部屋で赤ちゃんが計測されているのを見れたり、途中からその部屋にオットが入ってきて赤ちゃんを抱いてガラス越しに励ましてくれたからとても落ち着いていられた。


幸い輸血の必要なく、癒着もなく1時間ちょっとで部屋に帰ってきた。
部屋に戻ったら「前置胎盤でこんなに早く帰れるなんてほんとに上出来ですよー。」と看護師さんにびっくりされる。
その人は今まで前置胎盤の手術でびっくりするくらいの出血をたくさん見てきたらしい。
看護師さんがいなくなって2人になって真っ先に「無事に産んでくれてありがとう。」と言ってくれたオットの言葉はやっぱり何よりのご褒美だった。


そうそう、オットは私の内臓や手術中のあれこれを見たらしい。
普通はカーテンで見えないらしいけど、ちょうど隙間が開いてて見えたとか。
内臓系も全然大丈夫なオットは興味津々で見たようだ。
内臓まで見られた妻ってそういないよねーと後で笑った。